ドント

ヒメアノ〜ルのドントのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
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ぬう、もうひとつだった。なんかどうもパッとしない日常を送るパッとしない青年が、職場の先輩と同級生が原因で幸運が転がり込んだと思ったらえらいことに巻き込まれていく。
ダメそうだけどかわいらしくはある濱田岳、本当にダメな先輩のムロツヨシ(ずるい演技だっ!)、絶妙にキュートな佐津川、そして何よりどんよりとした暗がりを抱えた森田剛(声のトーン、顔つき、姿勢、動き、どれをとっても特筆モノ)らの演技は素晴らしい。お話もものすごい。会話のズレ方も面白いし名フレーズ連発、笑える場面も多い。なのだけど、どうも全体の撮り方が単調なのと、森田くんの凄絶さや悲しみにもう数歩踏み込めていない感じがした。アレとアレがシンクロする場面とかもっとこう、エグくやれるのでは?とか。
綺麗に加工された暴力とエグみと哀愁、といった感覚。メイン4人+脇役、みんなして演技は素晴らしいので、ちともったいないなぁと思ってしまった。
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