メランクさん

戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章のメランクさんのレビュー・感想・評価

5.0
このシリーズは最近まで全然知らず、
娘もどんどん続き見たがるから一緒に見てきて、
とうとう最後まで7作見切ってしまった。

この最終章もミッション2とかどうかと思うんだけど、
それでも投稿された心霊映像を検証するドキュメンタリーの体をとったものをどんどん話を広げて7本かけてまとめてるのなかなかすごいと思う。

口裂け女、河童、花子さん、さらにお岩さんという大御所を引っ張りだし、
シリーズを通して謎に迫っていく中で
その介入がきっかけとなって
あちら側とこちら側の境界線が曖昧になってくる。

つまり、取材がなければこんなおおごとにはならずに済んだってことだし、
とにかく工藤が場当たり的にひでーことやってきた結果が世界の終わりを作り出してしまっている。
そのことについてキーとなる女性は恨み言を述べて死んでいく。
そして彼女を殺して工藤と市川は戻ってくるが、
結局は彼らの記憶が消えて、世界はリセットされていく。

っていうのは考えてみたら「コワすぎ」が終わるったらこのモキュメンタリーの世界も消えるって話で、
手引きをするエノっていう人物が田代を「白石」と呼んだり、
田代も「宇野祥平さんです」と呼んじゃったり、
そっかいま見てる世界って我々の住む世界じゃないんだったっけと、
そのメタ構造に気づかされるのだった。

という感じでなかなか見たことないタイプの映像体験でした。

って続編てなんだよ?
たぶんすぐ見るけど。