リリー

あるメイドの密かな欲望のリリーのレビュー・感想・評価

あるメイドの密かな欲望(2015年製作の映画)
3.2
階級社会であるフランスで下層階級として生まれて一生侮辱されこき使われる人々の無力感と絶望感がわかりました。美しいレア•セドゥの、終始不機嫌な無表情がそれをよく伝えています。ほんのひととき、夢を見たり感情を爆発させたこともあるのですが通常は他人を信用しないことが身についている姿が悲しいです。常に精一杯お洒落しているのが、パリで生まれ育ったというプライドを示しているのでしょうか。
生きるために取った最後の決断には驚きました。少しはマシな生活をするためには手段を選ばないことがわかります。でもやはり、「支配」が好きだなんて…
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