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ランバート・アンド・スタンプのSPNminacoのレビュー・感想・評価

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ザ・フーのマネージャーだったキット・ランバートとクリス・スタンプ(テレンス・スタンプの弟とは知らなんだ!)を中心にしたドキュメンタリー。異なる階級が出会い絆で結ばれて、やがて成功と共に袂を分かち、2人を亡くす。ある意味冷静で理性的なピートやロジャーと、自己破滅型のキットとキースが対照的だ。特にこのドキュメンタリーでは、上流階級で作曲家の息子であるキットの複雑なパーソナリティを浮き彫りにする。そして、そんな両者のちょうど中間でバランスを取るクリスの存在。そもそも映画製作のために売り出したバンドというのが意外だが、ザ・フーのクールさの訳がわかるような気もする。いやブサイクだから売れない、って言われてるけど、むしろそこがクールだよね。ケン・ラッセルの『トミー』が観たい。
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