人体移植をテーマにしたSFアクション。
ライアン・レイノルズ主演、マシュー・グードが共演、ミシェル・ドッカリーがヒロインを演じる。
68歳の大富豪の建築王ダミアン・ヘイルは、がんにより余命半年の宣告を受け、一方で最愛の娘とは疎遠になっていた。
ダミアンは高額の費用を支払って、科学者オルブライト(マシュー・グード)が遺伝子工学で作ったとされる若い体(ライアン・レイノルズ)に、自分の意識や記憶を転送する。
しかし、その体は遺伝子工学で作られたものではなく、妻子ある元軍人が娘の医療費を得るために提供した体だった。
真実を知ったダミアンは、命を狙われることになる。
果たしてダミアンの運命は如何に.?
他人の命を奪って生きることの是非を描いた衝撃作。
設定等が良く練られていて面白い。
中盤、意識を転送された主人公と移植手術した側とで、命に対する考えの違いから対立が生じる。
その後は命を大切にするストーリー展開になるのかと思えば、後半は、命の重みを訴える一方で、銃撃戦や火炎による火炙りなど派手なアクションで、多くの命が次々と失われるのは残念。
個人的にはアクションよりも命の重みを軸に展開した方が良かったと思う。
とはいえラストは上手く纏めており、深く考えさせられます。
わが国では高額を支払って渡米して行われる臓器移植手術が度々ニュースで報道される。
移植費用の募金活動を善意として支援するマスコミ。
本来であれば現地の人が移植を受けるはずの臓器を、金にものを言わせて日本人が手に入れてよいものか?
寄付による渡米移植手術のニュースが流れるたびに心が痛みます。
2022.3 地上波・テレ東にて鑑賞(吹替)