イキたいところでイカせてくれない。すん止め映画だと思いました。
まず、この監督とキャスト陣。期待するなっていうのは無理ですよ!
期待度高めで観賞〜!!って、あれ ⁉︎ なんか…自分の中で盛り上がらない…。
というのもですね〜、良いところもいっぱいあるんだけど、イキたいところでイカせてくれないんですよ。
例えば、演出としての"振り"と"回収"が出来ていないシーンが多くて、すごくモヤモヤしました。
いつくか例を挙げると、主人公ビリーには、毎試合、妻モーリーンが座っている客席を見て勇気を貰うという描写があり、中盤ではそこが空席…という、とても胸を打つ演出があります…が、だったら、だったらさ、なんで、クライマックスの試合で娘をそこに座らせないんだよ!!それやんなきゃダメでしょ⁉︎ これは、ほんとガッカリした怒
また、なんで、ビリーの元マネージャーが、過去にお金を使って試合の判定でインチキしたことがある…とか入れたの?このシーン入れたんだったら、クライマックスの試合後の結果、あれじゃ、つじつま合わないでしょ??おかしいじゃん。
さらに、娘がメガネからコンタクトに変えた時、それに対してビリーが触れるシーンがあったのに、メガネに戻した時に何も触れなかったのにも、ヤキモキしたな!
決して、セリフで何か言えって事じゃないよ?ビリーがさ、娘のメガネを見て軽く微笑むってワンショットだけでも良いんだよ。振ったからには、ちゃんと回収してくれってことです。
文句言い出したら止まらなくなった…汗。
キャスト陣では、ジェイク・ギレンホールは大好きだし、もちろんすごい演技力だって分かっている…けど、タイトルを3回も防衛している無敗の王者…ではなく、終始、体調が悪い病人に見えたよ…。
レイチェル・マクアダムスは、雰囲気的には、本来この役には清純的過ぎると思うけど、ここは俺の趣向で萌えました。アン・ハサウェイとかレイチェル・マクアダムスとか、清純イメージの女優さんが、少し無理しちゃいました感が大好きなので…すいませんです。
フォレスト・ウィテカーは、もう、あんな役やらせたら良いに決まってるわ。報われない苦労人感が最高でしたね〜。
あとは、演出に関してだけど、撮り方?見せ方?特にボクシングシーンは上手くないと思ったんだけど、どうですか?
映画としての見栄えもそうだけど、観ていてどちらがどれ程の有効打を打っているのかとか、全然、分からなくて、またしてもモヤモヤ…。
クライマックスのフィニッシュブローの撮り方に至っては、地味すぎてモヤモヤ感がMAXに!!タイトルにもしているのに、なんで、あんな地味演出なの??
という感じで、せっかく素晴らしいところもいっぱいあるのに、肝心なところでノイズが感動を邪魔している、そんな映画だと思いました。
すん止めは勘弁です、ちゃんとイカせてくれよ!