あきしげ

ニート・オブ・ザ・デッドのあきしげのレビュー・感想・評価

ニート・オブ・ザ・デッド(2014年製作の映画)
2.5
『ニート・オブ・ザ・デッド』 スコア 3.0

脚本家・南木顕生。
初監督作品で遺作。

本作の主役は母親と父親。
過保護な母親と、
無関心な父親だ。
二人の繰り広げる愛憎劇。

ヒキコモリだった息子。
無断で外に出た息子は、
ゾンビになってしまう。

そこから母親と父親の対立が始まる。
過保護な母親の過保護な愛情。
無関心な父親の無関心な態度。
両者の導き出す答えで運命が変わる。

母親役の筒井真理子。
名脇役として知られるが、
本作の演技は上手い。
何より美人すぎるのです。
ゾンビでも美人です。
筒井真理子を知る為には、
本作はちょうど良い。

『遺言』 スコア 1.5

木部公亮が三役、
監督、
脚本、
製作、
の短編映画です。

ドイツの国際映画祭で入選し、
イギリスの国際映画祭で入選。

最初から最後までシリアス。
重苦しい雰囲気で突き進む。
やりたい事はよく分かるが、
やっている事は庭先である。
設定はゾンビの世界だけど、
実際には庭先だけの世界だ。

日本に銃が普通にある。
この時点で現実感なし。
日本人が銃を持つ姿は、
本当に安っぽく感じる。

日本なら日本らしく、
銃を使わない描写で。
警察官が持っている、
ニューナンブM60。
これだけならば納得。
自動式の拳銃が出る。
納得できるはずない。

銃を使う必要性はなかった。
描きたいのは恋愛であろう。
ゾンビになっても愛する事。
そこで銃を使う意味合いは、
まったく感じられないです。

なおさら、
日本人に銃という不自然さ。
野球のバットなど打撃武器、
包丁や刀に鋏など斬撃武器、
一般家庭にある道具ならば、
納得する。

RE-72
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