rage30

チャンス商会 初恋を探してのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

頑固ジジィが恋をする話。

主人公は、偏屈な頑固ジジィ。
そんな彼が、お節介な婆さんと恋をするわけですが、「こんなシルバー世代のロマンスを見させられても…」と思っていたら、これが意外と面白いんですよね。

いつもは威張り散らしてるジジィが、女の前では緊張しちゃって、若者からはアドバイスを受ける始末。
所謂、ギャップ萌えといいますか、恋するジジィが可愛らしいし、彼の恋を応援する周囲の目も暖かくて、ホッコリしながら見ちゃいました。

ところが、後半になると、まさかのどんでん返しが。
主人公は認知症であり、記憶を失った彼に合わせて、家族が演技をしていた事が明らかになるのです。

いや~まさか最後に認知症ミステリーが用意されてるとは、思いも寄らず驚かされましたね。
まぁ、「こんな都合良く、家族の事だけを忘れられるものなのかな?」という気もしますが、それでも家族が力を合わせて、主人公を見守る姿には素直に感動させられました。

序盤から気になる部分はあったものの、最後まで見ると、その伏線が理解出来るし、見落とした部分がないか、最初から見返したくもなってくる。
そういう意味では、優れたミステリーと言えるでしょう。
恋愛映画・家族映画好きだけでなく、ミステリー映画好きにも届いて欲しい作品です。
rage30

rage30