貝

モヒカン故郷に帰るの貝のレビュー・感想・評価

モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)
4.5
まさかの地元が舞台の映画。知らなんだ。中学の時着てた制服着てて「あれ?」ってなってググったらエキストラが現地の人だった。白靴下に白スニーカーにふたつ結び。本物の田舎の中学生のイモさ。懐かし。

沖田修一作品はほっこり暖かくて少し笑えるようなマジで眠たい作品ばっかりでまあ好みではなかったけどコレは本当良かった。役者のアクの強さも最強だし、バッチリ腹抱えて笑えるコメディ映画だった。
「末期ガンの父と家族の在り方」という重たいテーマをコメディに振り切って見せてる分、父の辛さ介護する家族の辛さ、ふとした瞬間に出てくる一言や涙がグッサグサ突き刺さる。

家族ものというとちょっと悪い人がいるくらいの方がリアリティがあって良かったりもするけど、沖田作品はそういう汚さのないかといって美しすぎない、所謂普通の人々を描くのが素晴らしく上手いような気がします。
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