まさなつ

いろはにほへとのまさなつのレビュー・感想・評価

いろはにほへと(1960年製作の映画)
3.8
東の方では東京国際映画祭で大変賑わっているとか。大阪も負けてへんでで、今日から待望の「橋本忍映画祭」始まりました!、、、東京に比べて、ちょっと、いやかなり地味ですね(^^;;でも個人的にはめっちゃ嬉しい😊さすがシネ・ヌーヴォ。有難や〜。

で、初日一作目がこれ。

戦後すぐの頃。銀行より高い利息をうたい急成長する投資経済会。それを追う貧乏刑事。社会派サスペンス。

ありがちな話ながら、流石にこの方の脚本だけにそう単純にはいかない。

投資経済会は、いかにも胡散臭いけど、ちゃんと法律の抜け穴を突いている。欲ボケで単純な悪役でもない。一方の刑事もうだつは上がらないし、飲み屋で女将を口説くおっさんながら、意外にも金にはなびかない。一筋縄ではいかないキャラクターたち。本当の悪人は、ニュースにも出てこないあの人々。批判も効いてます。

投資経済会の理事に佐田啓二。あらためてこの方男前やな思いました。

刑事を伊藤雄之助。この人はやはり味があるなぁ。
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