ふじぱん

最後の1本 ペニス博物館の珍コレクションのふじぱんのレビュー・感想・評価

3.8
ペニスに魅せられた男がペニス博物館を作った。
その博物館に必要な最後の1ピース「人間のペニス」の獲得までを追う。

思った以上にドラマチックな展開で面白かった。
寄贈を募ったところ、2名が手を挙げる。
片方は博物館がある、アイスランドの有名人。
片方はアメリカ人。
ただし、飾るのは先に寄贈した1人のみ。
基本寄贈は亡くなってからじゃないとできないわけですね。

このアメリカ人が狂っていて、自分のペニスにエルモという名前がついており、昔からどうにかして、自分のペニスを後世に残せないかと考えていたと言う。
寄贈の可能性が高まったあたりから、先端部分(亀◯)に星条旗を刺青として掘り出したり。
ペニス用の飾り棚をデザインし、特注したり。
自分のエルモを主人公にしたヒーロー漫画を書き出したり(形はまんまペニス、目や手などは何もない)
あげく、生きているうちに切り落とすと言う。
そのあまりの狂人ぶり、連絡の多さに嫌気がさす館長。

では、アイスランドの有名人の方にすれば良いのだが、
こちらはこちらで高齢がたたり、ペニスが縮み始める。
側近から、「あの大きさでは彼は寄贈を拒否する可能性があります」と告げられてしまう。
ましてや正式なペニスと認められるサイズ基準があり、それ以下になると自動的にそれはペニスではないとみなされてしまう。

仕方なく、自分のペニスを飾ることを考え始める館長。
「生きているうちに完成を見たかったが、仕方ないかもな…」

揺れ動く物語とペニス。
このドラマをしかとみよ。
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