rage30

人間の値打ちのrage30のレビュー・感想・評価

人間の値打ち(2013年製作の映画)
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非常に重苦しいタイトルがつけられていますが、基本的には一件のひき逃げ事件を巡るミステリー作品。

1つの事件を複数人の視点から繰り返し語る事によって、少しずつ真相に近づき、また各キャラクターの知られざる一面が明らかになっていくのが面白かったです。

良い人が実は悪い人だったり、その逆だったり…みたいな人間の多面性を感じられる作品でした。

そして、欲にまみれた人間の汚さや残酷さを描きつつも、最後にこの話全体を引っ繰り返す様な、意外な視点からの問い掛けがなされるのも見所の1つ。

「人間の値打ち」とは一体何を指す言葉なのか?

是非とも御自身の目で確認し、考えて欲しいなと思います。
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