おみ

AMY エイミーのおみのレビュー・感想・評価

AMY エイミー(2015年製作の映画)
4.5
1983年生まれの彼女は同い年。
だが、数々の名アーティストが亡くなった27歳で亡くなった。

全て出しきったのだと思いたい。だから短いアーティスト人生だったのだ、と。

彼女の周囲には天使も悪魔も居て、それは生きていればどうする事も出来ない。だけど彼女は最後に自分自身を保てなくなったんだと思う。本人の事は本人にしかわからない。
だけど彼女の残酷なまでに自分を曝け出している数々の素晴らしい曲を聴けばどれだけギリギリの状態だったかわかるし、その曲にこちらは心を掴まれている。
もはやイジメかと思うくらいのお決まりのマスコミのバッシングがあっても、彼女の音楽は評価されているのだから。
私には、ぼろぼろな彼女さえ素敵に見えた。

自分がわからなくなるくらい恋に溺れる人にしかわからない。
馬鹿な女だ、と思われるだけ。
彼女が言った「愛に殺される」はとってもよくわかる。
その男が全てで、この男の感じる事は全て感じたい、崇拝してしまう。
彼女の場合はたまたま悪い男だっただけ。だけど彼はたぶん、強要はしていない。だから彼を悪い男と言っていいのかわからない。
自分をコントロールできなくなるのよ、恋愛は恐怖だ。
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