ユダヤ人虐殺を首謀した一人アドルフアイヒマンをユダヤ教の元で裁判に掛ける。
テレビ放送で裁判を初中継し、その真意を世界へと配信するために突き進むプロデューサーのミルトンとドキュメンタリー監督のレオはそこにあった隠されて真意を知ることになる。
現在ではホロコーストでの事実は語らなくても知る事実ではあるが、当時はその事が全くといって明るみに出ることがなかった。
語るべき人達は殺され、生き残った少数の人達は世間の目にその口を閉ざしてきた。
当初はタイトルの様にショーの面が強かったのだろう。けれど、被害者の口から語られる真実に世間は衝撃を受け現実を知らされる。
それと比例する様に際立つアイヒマンと言う人物の冷酷さ。
冷静沈着で頭の切れる男の心に潜む闇を監督のレオがカメラ越しに暴こうとする姿に魅了された。