主演級3人がそれぞれの持ち味を活かして演じている近未来型の佳作
マリアンヌのレビューを先にしてしまいましたが実はコチラが本命の作品でした。
Kコスナー&Gオールドマン&TL(宇宙人)ジョーンズの3人共演のアクション物だったらつまらないことはないだろうと思って観に行きましたがとっても良かったです。
ストーリーはあるCIAのエージェントが任務中に死亡。上司であるクウェーカー(オールドマン)彼の死の手がかりを探るため、脳外科医フランクス(ジョーンズ)に協力を要請。彼の研究中の技術を用い、記憶を「刑務所の住人」と化していたジェリコ(コスナー)に転送。術後、クウェーカーはジェリコに尋問をするがうまく情報を聞き出せない。用なしとばかりにジェリコを始末しようとするが逆にジェリコはクウェーカーの部下を殺し、ロンドンの街へと逃げだす。事件の真相にはたどり着けるのだろうか...
特にケビンコスナーが悪人でゲイリーオールドマンが善の立場というのが新鮮でしたね。20年前ならきっと立場は逆だったでしょう。(現に3人共演のJFKではケビンはかなりの熱血正義漢でしたね。)
ただ、ゲイリーオールドマンのいい人ぶりは最近のゴードン警部みたいな穏やかな父性というよりは、往年のクレイジーな悪役のような、自分の考えにしがみついていて最後にキレる、視野の狭い男ぶりでした。
代わってケビンコスナーは、初めは腕力に頼る幼稚な男でしたが、転送された記憶がなじんできてからは知性的な動きもあり、ラストでは往年の正義漢の眼差しでした。
(宇宙人)ジョーンズもジェリコを見つめる父親のような、穏やかで力強いキャラクターが良かったです。
ロンドンの街で繰り広げられるアクションも良かったし、話の進みかたも楽しめました。ここのところ実話ものばかり見ていたので、フィクションで起こる事件、純粋に楽しめました。
脳って不思議な臓器だなぁ。
上映館は少なめですが劇場で見てよかったなあ。
この映画見ながら飲みたい:ラムコーク(何となくスッキリと気軽な飲み物がいい)