SENA

ラ・ラ・ランドのSENAのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

最後の20分くらいで号泣した。
目が腫れたので誰にも会いたくないです。

4、5年前に初めてこの映画を観たとき、自分はまだ高校生とかで、なんだかよく分からなかったし、歌とダンスは素敵だけど内容はベタな恋愛で、退屈で、途中でちょっと寝た気がする。でも、今になって改めて観ると、いろいろ思うことがあった。

いちばん印象的だったのは最後、セブのピアノから始まる、ミアとセブの架空の人生のシーン。「こんな世界線もあったかな」という、"if"の話。

もしあんな状況じゃなければ、もしあのとき仕事が成功していれば、もし自分がもっと成熟して自立していれば、絶対にあの人を手放さなかったのに。

こういう"if"は、後から考えるとキリがないし、人生において誰もが経験する後悔だと思う。でも、変な話、そんな"if"なんて無いわけで、どんなにあの人が好きだったとしても、当時はあんな状況で、仕事は成功していなくて、成熟も自立もしていなかったのが現実なわけで。「もしこうだったらこうできたのに」っていうのは当たり前のことで、でもそうじゃなかったから無理だった、それが人生なんだな、と考えさせられました。

ただ、恋人として上手くいかなかった(結婚に至らなかった)からといって、まるっきり無駄な時間だったかというと、それは違う。これは、忘れがたい思い出ができるとかそういう話でもなく、なんと言えばいいのか難しいけど、ちゃんと必要なときに必要な人に出会ってるんだと思う。

数年の時を経てこんなにも感想が変わるなんて面白い。
でも、しんどいのでまたしばらくは観なくていいです(笑)
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