すずき

ラ・ラ・ランドのすずきのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.1
何と言っても音楽がサイコー!なミュージカル映画。
オープニングの、渋滞中のハイウェイで、車から次々と人が下りて踊りだすシーンで、すでに度肝を抜かれた。あのシーン、長回しで全部撮ってる!?
そんでパーティーシーンの時間が止まったかのような演出、夜景シーンでのタップダンス、プラネタリウムで空中浮遊!?と、オシャレで素敵なシーンが続く。
でも、後半はストーリーがシリアス方向にノッてくるにつれ、前半のようなテンション高いミュージカルシーンが少なくなってしまったのは残念かも。

夜景のシーン、セット感が凄いのは古典映画へのオマージュか。
劇中でも「カサブランカ」を鑑賞するシーンがあるし、所々に古いロマンス・ミュージカル映画っぽい演出も。

そんなモノクロ映画へのオマージュを捧げるこの映画だけど、画面の彩りは鮮やか!
キャラクターの衣装はもちろん、小道具、大道具、背景等の色味が、原色を使った、鮮やかだけどくどすぎない、ちょうどいいバランスに仕上げている。

クライマックス、主人公がピアノ曲を弾き初めると、超展開に!
時間を巻き戻したのか、それとも2巡目の世界なのか!?とか思いながら観てると…ああ、これ以上は書けない!
でも後味は悪くなくて、名作映画を見た、という気分に。

とりあえずサントラ買うか。