すずき

インクレディブル・ファミリーのすずきのレビュー・感想・評価

3.6
超能力を使い、秘密裏にスーパーヒーロー活動するパー一家。
だが前作ラストの直後、彼らは悪党を取り逃し街に被害を出してしまい、世論はヒーロー反対に傾く。
一家は政府の保護を打ち切られ、生きる術を失ってしまう。
そんな時に声をかけてきたのが、大富豪ウィンストン。
彼は父親の代から親ヒーロー派で、ヒーローの活動・活躍を世間に発信する事で、ヒーロー復権を目指していた。
ウィンストンはパー一家のママであるイラスティ・ガールを計画のメインに起用。
一家の大黒柱ことMr.インクレディブルは主夫として家庭問題と戦い、イラスティ・ガールはウィンストンの支援の下、悪党と戦うのだが…

ピクサー長編アニメーション第20作。
「Mr.インクレディブル」の続編で、監督もブラッド・バードが継続。

本作の主人公はMr.インクレディブルでなく、その妻のイラスティ・ガール。
彼女が活躍するスピンオフのようで、続編として作られなくても良かったかな…。
悪くはなかったけど、前作の衝撃は越えられず。
前作の焼き直しとまでは言わずとも、似通ったストーリー展開で、テーマ的にもちょっとパンチが弱い。
今作では人死にも出ないので、ハードさも薄れちゃったかな。

良かった点は、前作と同じ所では、劇伴のシャレオツなジャズナンバーと、ヴァイオレットの可愛さとイラスティ・ガールの妙なエロさ。
本作独自の要素では、イラスティ・ガールの変幻自在の身体を活かした、他に類を見ないバイクアクション!
身体がゴムのような超軟体キャラは数々あれど、本作のアイデアは多分他に無いかも。