なりかけゾンビ

インクレディブル・ファミリーのなりかけゾンビのレビュー・感想・評価

4.1
今のディズニーに見習って欲しい家族全員が大活躍するピクサー映画


内容
ヒーロー達に対して厳しい社会を変えるため、お金持ちのウィンストンの案により社会で活躍するイラスティガール。一方でMr.インクレディブルは家事に育児に大忙しで寝る暇がない…。


今作のヴィランはヒーローは幻想に過ぎず、ヒーローに頼ることで人々が弱くなると考えており
ヒーローVSアンチヒーローの人間という構図となっており、大元は変わらないと思う🤔


ただ、前作と全く異なるのが各キャラクターが活躍する〝場所〟
イラスティガールは社会に出て新聞やテレビの一面を飾り
Mr.インクレディブルは家事と育児で家族を繋ぎ、絆を育み
子供達は大人の不安を横目にアクションシーンで大活躍‼️


そして注目したいのは最終版でのイラスティガールでのセリフ!仕事を終えて、「次の仕事は2人(Mr.インクレディブルとフロゾン)にまかせるわ」と言いジャック・ジャックを笑顔で抱きしめる(育児に戻る)というシーン!
女性には仕事も育児も選べるという選択肢や可能性を提示していて『社会進出しなきゃ』と強要してくるポリコレ作品とは一歩引いた伝え方のように感じた❗️


また、男性にとっては育児の大変さと素晴らしさを感じられるシーンが笑いも交えながらリアルに描いていて、大人の男性にも必見な作品だと思った‼️


現在ディズニーで制作中実写版『白雪姫』で主演を務める予定のレイチェル・ゼグラーがインタビューで「白雪姫は王子様なんて必要ないの。彼女は真実の愛を夢見てるのではなく、リーダーとなることを夢見ているの。」という大胆発言…。
女性の社会進出を口実に、真実の愛を夢見ることを否定する。
これは夢を見ることを大切にしてきたウォルトの志とは真逆の発言であり、迷走しているディズニーを体現したインタビューだった…。
本当に今のディズニー経営幹部から出演者まで、1度初心に立ち返って欲しい。


あとピクサー作品でお馴染みの〝A113〟(カリフォルニア芸術大学の部屋番号)は多分歴代作品で一番見つけやすいと思うwww


そして今作はジャック・ジャックの可愛さが大爆発してるので、ジャック・ジャックファンは必見‼️
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