地球は大きい
僕はこの地球のどこに居たの?
沢山の黄色い蝶が僕を包んでいた
あの頃、僕のすべてはクドゥだった
ねぇクドゥ、僕、もぅ一人前でしょ
クドゥみたいに何でも出来る
僕ね、真っ赤なあげ菓子が食べたいの
だってすごく美味しそうなんだもん
妹はお花が好き
ママはミルクを飲まないんんだ
クドゥが仕事に行っちゃうよ
嫌だ!置いていかないで
僕だって仕事出来るよ
ほら!見て!力持ちでしょ
ある日、兄クドゥに連れられて
小さいサルーは居眠りをした
そして
クドゥとはぐれて
迷子になった…
20年
僕の故郷は今も地球のどこかにきっとある
少しも変わらず
あのままに…
でも、果てしなく、その距離は遠かった