アイデアは抜群、演出は可、全体的にダメ。
良かった点。
・「それ」の迫る恐ろしさ
・「それ」の変わる見た目
・「それ」の強烈な存在感
悪かった点。
・主人公は頭が悪い
・脇役が空気と化す
・BGMが鼻につく
本作は批評家から高い評価を受ける。
あらゆるところで褒められています。
おかげでハードルが必然的に上がる。
その結果、思ったほどじゃなかった。
確かに「それ」というアイデアは良い。
何かを語るワケじゃない静かなる恐怖。
しかしながら、確実に迫ってくる恐怖。
その容姿は見る度に変わってくる恐怖。
「それ」の特性を思いついたのは良い。
ただし、本作は「それ」以外の要素が微妙。
主人公や周囲の脇役が揃って頭の悪いガキ。
そのせいでスケール感が一軒家程度の広さ。
「それ」はもっとスケールが大きいはずだ。
低予算という足枷のせいだろうと思います。
映像の構図がセンスを魅せるスタイル。
こういうタイプは基本的に嫌いである。
ホラー映画に芸術性は求めていません。
特にBGMがとても嫌いな部類でした。
スタンリー・キューブリックのように。
期待しすぎたせいで肩透かしを食らった印象。
アメリカン・ホラーよりジャパニーズ・ホラーに近い。
そこはいいと思ったが、全体的に微妙な印象。