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お盆の弟のkiritoのレビュー・感想・評価

お盆の弟(2015年製作の映画)
3.3
【離婚届】

映画制作の仕事をしてるが、ほぼ無職ともいえる弟(渡辺)は妻から離婚を切り出される。(また離婚w)
家を追い出された彼は大腸癌となった兄の家に身を寄せるが…

舞台は群馬の高崎。
全編を通してモノクロ映画というのが味がある。
ゆるーい音楽とどこにでもいるような人々。

結婚できないちょっと気難しい兄、逆に専業主父的な位置付けに妻に嫌気を刺されてしまった弟。
この弟が本当にダメ男なんだな。これが。
ていうか子供見てる時にビール飲んじゃダメでしょ。そりゃダメ。
大事な話を言い出すタイミングも悪いし。
これは愛想つかされても仕方ない。
でもこの奥さんしっかりしててとても立派だと思います。理解力もあるし。


妻に振られて落ち込む彼と、癌になり人工肛門になった兄の方が元気があるという皮肉。
けれども、この2人の兄弟のやり取りがまた温かくリアリティがある。

弟を渋川清彦、兄を光石研が熱演。
結構セリフも多くて長回しシーンもありますが、そこは流石というところでしょうか。

『願う前に自分で努力しないと。』
その通り。

お盆ということで蝉の声がなんだか懐かしく思えました。


※焼きまんじゅう美味しそう。
群馬に行ったときは食べてみます。

2017.2.3
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