🇧🇳ブルネイの映画。しかもブルネイで製作された3本目の長編映画なんだとか。私、ブルネイ映画、一度も観たことがありません。そもそもブルネイという国をあまり知らない。ブルネイの人たちは、いったいどんな言葉を話すんだろう?どんな美味しい食べ物があるんだろう?伝統武術シラット?あんまり馴染みがないぞ。これは異文化に触れるいい機会です。こういうチャレンジ、好きなんですよね。
ブルネイ
正式名称ブルネイ・ダルサラーム
「永遠に平和な国」という意味なんだそうな
面積は日本の三重県とほぼ同じ大きさで、人口は約40万人。敬虔なイスラム教徒の国。公用語はマレー語だけど、英語も広く使われているとのこと。マレーシアみたいな感じかな?この映画、マレーシアのヤスミン・アフマド監督の作品みたいなノリは少しありました。そういえば。
主人公は高校生の女の子、ヤスミン。性格がちょっとアレだけど笑顔がいいね。とてもいい顔して笑います。まあ性格がちょっとアレだけど、笑顔は素敵でした。
高校生なのに車で登校するんですね。面白い。街並みも自然も綺麗でしたがもっと見せて欲しかった。個人的には、食文化をもっと見てみたかったなあ。あの糊みたいなの何だろう。美味しいのかな…
意味深なキャラのあの黄色いジャージの師匠、なんかおかしいと思ったんですよね。笑うとこなのかな?この辺、空気感が掴めませんでした。
半分くらい観ても全然シラットが出てこないから心配になります。まともに練習すらしていないのに大会出るとか正気か?
杞憂でした
なかなかに強かった
太極拳か詠春拳でも習ってたのかな?
ダイエット目的のナディアでさえも意外と強い。 女版伊集院光みたいな人との重量級の一戦は見応えありましたね。
勝ち進むにつれ対戦相手はどんどん強くなっていく。本当の師匠に出会えたので心から良かったと思いました。でもその稽古は、なんて言ったらいいか…あれで強くなれるの?結果、本当に短期間で強くなってるからすごいな師匠
だがこのままでは宿命の相手に負けてしまう
もっと強くならないと勝てない
もっと強く
もっと激しく
対戦相手を破壊するほどの攻撃力を…
強さを渇望するあまり、ついにダークサイドに身を堕としてしまうんですね
まさかのヤスミン闇堕ち
闇堕ちするほど強かったっけ?という疑問は置いといて
何この展開…
面白くなってきた!!!
そして更なる衝撃展開も用意してありました
ちょ、お父さん!?
何する気?
お父さん!?
(;゚Д゚)
唖然とした
何も粉砕することないだろうに…
ひどすぎ
あんまりじゃね?(笑)
(ここ一番笑えた)
そしてラストのハイライト、宿命の対決は、じっくりと見せてくれます。
でもちょこちょこ入ってくる黄色い師匠のカットがすげー気になる
これ要る?
心配するお父さんのカット
(分かる)
弟子の試合を見守る本当の師匠のカット
(分かる)
自宅でテレビ見ながら応援するお婆ちゃんのカット
(分かる)
見馴れぬ女性のカット
(分からない)
こんな女性いたっけ?家庭教師じゃないし…もしかして担任の先生?なんか何度も応援する姿が出てくるけど、絡み無かったよね?ワンシーンしか出てないのに何度も応援するカットが用意されている後半でのこの扱いは何?
そして何度も出てくる黄色いジャージの師匠のカット
(分からない)
要る?
これ要る?
となります。
虎のうなり声まで聞こえてきそうな猛虎の一撃。闇堕ちしたヤスミンのシラットがむちゃくちゃかっこいい!!!!シラットかっこいい!!!となります。
いくつかの疑問が投げっぱなしのまま回収されなかったのは残念ではありましたが、なかなかどうして映画してました。楽しかったです。
ps
この映画の邦題は「ドラゴン・ガール」ですが、ぜんぜんドラゴンではない。むしろタイガーである。ブルース・リーを意識してるのかもしれませんし、シラットが出てくるインドネシアの映画『ザ・タイガーキッド~旅立ちの鉄拳~』を意識しているのかもしれないけれど、原題は『アスミン』だから『おしん』みたいなもん。原題の方が好きです私は。
ちなみにこのジャケットのシーンは、本編には出てきません。「この蹴りが世界を変える」と書いてありますが誇大広告です。確かに足技もなかなかに見応えありましたが、どちらかというと手技の方がメインでしたし、蹴りでもパンチでも、世界を変えることは、見た感じ無かったように思います。ありがちですが。