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ゲットハード Get HardのRのネタバレレビュー・内容・結末

ゲットハード Get Hard(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2015年のアメリカの作品。

監督は「俺たちホームズ&ワトソン」のイータン・コーエン。

あらすじ

ヘッジファンドの敏腕マネージャー、ジェームズ・キング(ウィル・フェレル「ユーロビジョン歌合戦〜ファイアサーガ物語〜」)はファンドの経営者マーティン・バロー(クレイグ・T・ネルソン「クッキーは誰の手に!?」)から共同経営を持ちかけられ、娘のアリッサ(アリソン・ブリー「ハピエスト・ホリデー 私たちカミングアウト」)とも婚約し、私生活は順風満帆。しかし、その婚約パーティーの最中、FBIに横領と詐欺の容疑で逮捕され、キングは懲役10年の有罪判決を受けてしまう。30日間の猶予が与えられる中、キングは「黒人なら囚役経験があるはず」という短絡的な発想から洗車場で働くダーネル(ケヴィン・ハート「ケヴィン・ハートのもう知らねえ!」)に刑務所で「掘られない」ためのテクニックを仰ごうとするが…。

全く今作の存在を知らなかったんだけど、アマプラで配信終了間際の作品欄にあって大好きなウィル・フェレル主演作とあって思わず鑑賞。

結論から言えば、今作なかなかの拾い物でした!

お話はあらすじの通り、要はウィル・フェレル演じるキングが「掘られない」ようにケヴィン・ハート演じるダーネルに特訓を受けるという、まさにコメディド直球な作品笑。

今作のウィル・フェレルは相変わらずの木訥とした顔立ちに似合わず、ハイスペックでデカすぎる体躯とのギャップ性のあるギャグがおかしいんだけど、今作で特筆すべきはキングの良き指導者であり、メンターとなっていくケヴィン・ハート。

それまでは「ジュマンジ」のリブート作でのゲームキャラのイメージが強かったんだけど、本国では生粋のコメディアンらしく、すごい芸達者ぶりを発揮。

キングに「黒人だから」という理由で頼まれて自身の出世も兼ねて知り合いの元犯罪者から話を聞いて特訓に乗り出すんだけど、始まるや否や嫌がっていたそれまでとは打って変わって意外とノリノリなのが面白い。

特に中盤の刑務所内のイザコザを想定してのシーン。短気なリロイ、挑発的なカルロス、そしてゲイのダンテをキングの取り合いというシチュエーションを通して、まさに矢継ぎ早にそれぞれのキャラ割りをしてまくし立てるという笑っちゃうけどものすごいことをやってのけている。

声も高いし、その早口からなんとなくクリス・タッカーを連想とさせる、うーむ今後はもっと注目しておこう!

で、そんなダーネルはシチュエーションコントだけでなく、他にもキングの豪邸を刑務所に見立てて改造したり、そこら辺にいふ見るからに柄の悪そうな強面たちに喧嘩を売らせたり、近所でゲイが集まるカフェに行って、そのものズバリ咥えさせようとしたり…もはややる意味あるの?と思わずにはいられないが、これが終盤生きてくるから流石。

個人的に爆笑したのは「暴動」のシーン。上述の豪邸内で電気消して暴動を再現するんだけど、猿は放たれるわ、ココナッツ爆弾投げられるわ、知らないおっさんが大挙してくるわの暴動それ自体を超えたバカ騒ぎで、終わった後にはキングのデコに刃物刺さってるわでもう爆笑してしまった。

で、実際はこのトレーニングがほとんどでそれ以降は実際は犯罪を犯していなかったキングとダーネルが黒幕をやっつけるバディものに変化していくんだけど、2人のコンビネーションも抜群で最後は必殺のキングの「ベンサウォン蹴り」も炸裂しなかなかに爽快…だったんだけど、ラストシーンだけものすごいトーンダウンしていてどうしたの?って感じあとほんの数秒なんだから最後もなんかやって欲しかったかなぁ…。

まぁ、でもウィル・・フェレル主演作としてもなかなかに楽しめた一作、主演作の中ではあまり知られていない作品だと思うので是非!!
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