ポール

二重生活のポールのレビュー・感想・評価

二重生活(2016年製作の映画)
3.5
設定やシチュエーションに現実味がなく、感情移入はできなかったが、隣人を尾行したらこんな感じなのかもしれないし、誰かを見ている人もまた誰かに見られているということはあり得ると思った。
主人公が哲学を専攻した動機や教授の自死の理由、尾行の対象者である隣人あるいは家庭の背景など全体的に情報量が限られており、表面的にしか理解できなかった。最後のメッセージも何を伝えたかったのか判然としない。結局のところ人は皆秘密を抱えていて、誰も他人のすべてを知っているわけではないし、知らない方が幸せなこともあるということか。原作を読めばより理解できるのかもしれない。
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