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ザ・アウトローのfujisanのレビュー・感想・評価

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)
3.3
ジェラルド・バトラー主演のど派手な銃撃戦映画

夏バテ気味なので何も考えずに観られる脳筋映画を、と思って観始めたものの、意外に複雑なストーリーの映画でした。

ロサンゼルスを舞台に、保安局に務めるニック・オブライエン(ジェラルド・バトラー)と元特殊部隊員のレイ・メリーメン(パブロ・シュレイバー)率いる強盗団との戦いを描いているこの映画。ざっくり言ってしまうと、「ヒート」の焼き直し版という感じです。


□ ど派手な銃撃戦

Youtubeに多くのメイキングが上がっているほど、ど派手な銃撃戦で有名なこの映画。私は詳しくないですが、ガンマニアが観ても納得の内容になっているそうで、このあたりに監督のこだわりを感じます。

銃撃戦は主に序盤と終盤にあって、特に渋滞する車列で繰り広げられる終盤の長尺銃撃戦は圧巻の迫力でした。

メイキングでは、車を貫く銃弾を表現するために、車の内部にも発火装置を置いていたようですが、このあたりは「ヒート」を思い出しました。

ちなみに「ヒート」では、
① まず、別の場所で車に銃弾を撃ち込む
② 銃痕をパテ(粘土)で埋めて塗装し直す
③ 撮影場所に車を配置する
④ 銃撃戦のシーンで、小さい火薬でパテの部分だけ吹っ飛ばす
っていう、信じられないほど手間のかかることをやってましたが、この映画でもかなりこだわっていました。

また、「ヒート」では、使う重火器によっては車のドアを貫通することを分かっていてドアごと撃ち抜くなんていう細かい演出がありましたが、この映画でも似たようなシーンがありましたね。


□ 複雑なプロット

個人的には、ちょっと話が複雑過ぎたのでは、と思います。

保安局側と強盗団の戦いで、しかも強盗団側にも感情移入できるというところまでは良いのですが、そこに二重スパイが居たり、ニック(ジェラルド・バトラー)の離婚問題や親子の絆的な要素も盛り込まれて、なんやかんやで140分。正直、長いです。

特に、中盤の中だるみ感が否めず、銀行強盗の作戦も意外に複雑だったりするので、正直『早く銃撃戦見たいなぁ』と思いつつ、ストーリーを追いかけてました。

ジェラルド・バトラーですよ、もうちょっとシンプルな話でも良かったんじゃないかなぁ😓


□ 賛否両論のラスト

ネタバレなしで書いているので細かいことは書きませんが、銃撃戦の後に続く一連のシーンには賛否両論あるようです。ちなみに私は、否定派😑


□ さいごに

もろもろカットして、100分ぐらいの銃撃戦メインの映画になっていたら良かったのにっていう、ちょっと惜しい映画でした。

そして「ヒート」をもう一度観てみたくなるっていう・・・😅




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