味噌のカツオ

たかが世界の終わりの味噌のカツオのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
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主要キャストはわずか5人。
いずれも名のある役者たちですが、単純に“豪華キャスト”とは言い切りにくい。どこかクセあるなあって印象の方が強いかな。

この映画はこれだけで一応の起承転結の体を成しておるのですが。
その“起”以前の物語が見えないので、正直 全てを飲み込むのは難しい。

そもそも論にはなるが、字幕では伝わりきらないですわね。
映像で表情はわかっても、言葉のイントネーションなど、ネイティブでないと伝わりにくいニュアンスはあるでしょう。
昨今では字幕も文字制限があったりして、台詞そのものが ざっくりとしたものにされてしまうわけだし。

基本 会話劇であり、デリケートなテーマでもある以上、そういう意味での伝わりづらさは否めないですかね。

実際のところ、兄と弟の間に何かあったのか。
思い出の中の彼女と何かがあったのか。
でもルイはゲイという話もあったし。

本来なら 最も近しい存在として描かれる家族ではあるけれど、近しい存在のハズだからこそ、時として残酷な関係になってしまうものなのかな。
お互いに本心では わかっていながらもね。

命の終わり、イコール世界の終わり。
でもそれよりも家族と向き合うことの方が…
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