味噌のカツオ

マッドマックス:フュリオサの味噌のカツオのレビュー・感想・評価

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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』公開から9年。その続編は左腕が金属製の義手となっているフュリオサの物語。
前作ではシャーリーズ・セロンが演じておりましたが、今回はアニャ・テイラー=ジョイが登場。

プロフィールによるとシャーリーズ・セロンは身長177cmであるのに対し、アニャは169cmと少々背は小さくなっていますが。
その分 あの目ヂカラの持ち主でありますから。そこはまた別の魅力と言いますか、見劣りはしなかったですよね。

前作同様、砂漠の中をひた走りながら、激しい戦いを繰り広げると。まぁ戦いと言うか 走っている車を止める、乗っとる、ぶっ壊すというもので。
もちろん言いようによってはカーアクション、バイクアクションではあるんだけど。

登場人物も変な格好だし、車もバイクも普通の概念とは違うゴッテゴテしたものだし。
戦うと言っても 空飛んだり、ビヨンビヨンなったり、アームで捕まえたり、後方のハンマーをグリングリン回転させて…ってこれがカーバトルの話なので。
言葉で説明するとそうとしか言えないけど。あとは映像見るしかないかと(苦笑)

しかしまぁこれを映像化するには、その前提のアイデアやプランはあると思うんだけど。そんなのがずーっと、結構な尺で続くんだから。ホントにイカレてますわ(誉め言葉)

映像自体はこれまで見たこともないようなものばかりだったけど、ストーリーはとても掴みやすかったです。
その物語の一番の軸は、フュリオサの復讐劇ということではあるのですが。

最終的に どんな仕留め方をするのかと思いきや…しないんですね。相手を殺さない。
ただし、ただ殺して終わりという決着ではなく、どのように生かすかという着地をさせたことは、そんじょそこらの復讐劇の斜め上へ大きな飛躍だと思います。
なんだかすごい発想でしたね。

あらためて、どんな言葉でも及ばないほどのアクション、ストーリー、さらに感情が渦巻いて。
しかも 2時間半、間延びどころか ずーっと目を奪われて、ずーっと面白いという。
とんでもないものを見せつけられたサイコーの映画体験でありました。
味噌のカツオ

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