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たかが世界の終わりのyakkoのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.6
12年ぶりにルイか帰ってくる…。
家族に大事な知らせをするために。

浮き足立つ母と妹。慣れないお洒落をして意味のない話を繰り返しチェーンスモーカーのごとくタバコをふかしまくる。
そっけない長男。初対面の妻。
妻も一生懸命話を続けようとするが上手くいかない。
この家族は何段もボタンをかけ違えている。
ルイの発する言葉は少ない。
伝えなきゃいけない…でも…。

饒舌な彼女たちも寡黙な男性陣も同じ。言いたいことは言えてない。

ほとんどが顔のアップです。2人のシーンのフォーカスの切り替わりが印象的。随所にドランさんらしいショット。

激しい感情は愛あればこそ。
憎しみや嫉妬も愛すればこそ。
どうでもいい人が相手だったら愛想笑いで終わるでしょ。
うわへだけの同情で終わるでしょ。

近いから難しい。

でも私は喋ることが出来るんだから言いたいことは言わなきゃダメだと思っている人なので。
もどかしかった。

ドランさんらしい作品。音楽が印象的。今のフランスを代表する俳優陣の熱い演技も見ごたえあり。
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