グザヴィエドランが描く家族を見ると、国なんか関係なく家族ってみんなこうなのか、と思う。
売り言葉に買い言葉ですぐ揉めて、かと思ったら突然笑い出して、、
重苦しい雰囲気だけど時々笑ってしまうやりとりもあって、それがまた自然。
ケンカなのかじゃれてるのか本人たちにも分かってないあの感覚は、本当に上手だなぁと。。
丁寧にそれぞれの人物が描かれているから、飛び交う台詞にちぐはぐなものはひとつもない。
そして主人公だけ言葉が少ないのも絶妙。ものすごく至近距離で主人公の表情を撮っているから、十分気持ちが理解できる。
愛情があるのは理解しているけど、そこにどうしても居場所を見いだせない感覚なんて、もう伝わりすぎてツラかった。。
これはある一日の話。
きっと好き嫌いは分かれる映画。退屈な人は退屈で、終わりもあっけなく感じるかもしれません。
次はきっと大丈夫だから、の母の言葉が重く響きます。
