にっきい

屍者の帝国のにっきいのレビュー・感想・評価

屍者の帝国(2015年製作の映画)
3.1
ハダリー•リリス色ぽ過ぎ。

わずか3作の長編小説と、今作の冒頭10頁の草稿を残し
34歳で早逝した伊藤計劃の作品をアニメ化するProject Itohの1作目。

魂の重さ21gって話し。
『メタルギア』シリーズの小島秀夫から影響を受けたと言う伊藤計劃の絶筆を、盟友の円城塔が書き上げた作品なので、共著にはなってますが実際は伊藤計劃の作品とは言えないかも知れません。
本来は原作の刊行順に公開されるはずだったけど、『虐殺器官』の制作スタジオの倒産で予定が狂い、今作が最初に公開される事になりました。
今作と次に公開された『ハーモニー』はFilmarks始める前に観たので、今回見直してレビュー書きました。
さて映画。
Dr.フランケンシュタインによる屍体蘇生技術が確立した世界。
屍者を労働力として使われる中で、魂を持った屍者を作ろうとした男の話し。
コレもっと単純なアクションものだと記憶してたけど、結構暗くて重いストーリーでした。
しかも主人公がかなりよ自己中で腹立つし。
それでも『虐殺器官』や『ハーモニー』に比べたら、かなり娯楽作よりだと思いますが。
屍者を蘇らし労働力や兵器として使うのはフランケンシュタインと言うよりゾンビ。
フランケンシュタインやホームズ、ワトソンと言った架空の人物と、エジソンたち実在の人物がイギリス、ロシア、日本、アメリカと世界をまたにかけて禁断の秘技を記したフランケンシュタインの手記を探す話しは面白かった。
舞台は19世紀末だけど、スチームパンク的なSF。
最後の最後、主人公は何をしたかったのかが良くわからんけど、エピローグでニヤニヤしちゃいましたw

4〜5ヶ月ぶりにTSUTAYAに行ってきました。
プレミアムの会員なので旧作は返却期限無しなのを良いことに借りたままなんですw
1度に5本しか借りれないのでやっとこさ見終わった3本返して、次の3本借りて…、って具合にうちの家には常時TSUTAYAの旧作が5本ある状態ですw




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2015年10月4日
鑑賞回:ー
劇場名:TOHOシネマズ二条
座席情報:SCREEN2 G-6
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:120分
備考:過去鑑賞記録、レイトショー
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