菩薩

アーフェリム!の菩薩のレビュー・感想・評価

アーフェリム!(2015年製作の映画)
3.3
何を楽しむべき映画なのかが最後までよく分からなかったが、おそらくこの沸き立つ「愚かだ…」の感情こそが大事なのだろう。悪の序列を終始見せられている様で、始めは嫌な奴だと思っていても終盤につれてまだマシだなと思えてしまう様になる。宗教であったり金銭であったりを元に発生していく権力の構造を維持させる為に蔑ろにされる人間性と言うのは今の時代も変わらぬわけだし。ここからどれだけ進化したのだ?と言うのが本作の主張なのかもしれないし、『お嬢さん』とは対極の男子諸君が股間を押さえてしまう様な最終盤の展開は有害な男性性に対しての監督なりの抵抗の形なのかもしれない。にしてもほんと貴族の帽子のデザイン何よあれ…。
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