このレビューはネタバレを含みます
【最後の軽い衝撃】
クロエ・グレース・モレッツが熱演。
原因不明の症状が進行していく過程を丁寧に描き、その恐怖心がとても良く伝わる。自分が自分でなくなるような感覚を、映像とクロエ・グレース・モレッツの演技で見事に表現していた。同じ闘病ものでも、こちらは、治療後はほぼ描かれず、原因が分からないという心理や周囲の苦悩がメインであり、新鮮であった。
しかし、家族愛という割には、その辺りが伝わって来ず、むしろ、家族にも理解されない孤独さがひしひしと感じる。
キャリーアンモスの演技が冷たいからかなー。「私はもう無理、次はあなたが引き取って」とか、言葉の端々が冷たく感じるのよね。パパも、スティーブへの対応とか、病院への対応とか、モンペ?と思わせるし。そのモンペに好き放題言われながらも、別の医師に助言を聞きに行った女医さん、あなたが、一番エライ️
変わってしまった娘と接する場面も少ないから、その愛の深さがよく分からない。それに比べると、スティーブは、寄り添ってる感が大いにあったけど、いかんせん、存在感がない(笑)
でも、素朴で良かったけどね。
病に打ち勝って、社会復帰したスザンナが、驚くほど、発症前と人格が変わっていない事。社会復帰したスザンナを受け入れる上司が、驚くほど人格が変わっていた事に、最後の最後で軽く衝撃をうける。