パドゥ

ボヴァリー夫人のパドゥのネタバレレビュー・内容・結末

ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

原作は有名な古典文学作品。
読んだことがないし、エズラ・ミラー目当てで観てみた。
調べたら原作には映画にはない部分も結構あるし、より重厚そう。
二人の間に娘もいて、エマが亡くなってからも物語は続くよう。
本作のように理想と現実の相違に悩む様をボヴァリスムというらしい。

現代の感覚で言えばエマは浅はかなバカな女、てことになるけど、原作は1856年の作品だから、女のゴールは結婚しかないし、修道院育ちなのでスレてなさすぎる。
女が自主的に行動するなんて時代的にも許されてないだろうし、夫にぶら下がるしかない人生。
それでも、思慮深さがあれば、医学に興味をもって夫を支え、村で尊敬される夫人にもなれたはず。
更に話がずれていくタイプで、解決に向かわないし、ゴネたらどうにかなると思ってる。
伯爵にお金を無心に行って、けんもほろろの断られたら、昔の情事のことを持ち出して恨み節をいったりして、借金の解決に向かわない。

いい人だけど、医学のこと以外には無関心無頓着の夫チャールズ、口のうまい商人のルウルー、チャラい伯爵、など登場人物も元が小説だけに人物設定も良かった。
パドゥ

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