かっこ

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のかっこのレビュー・感想・評価

3.5
IMAX3Dで。戦いの終わり。
改めて猿のCGすごい。
完全に英語を話して直立して歩くシーザーはともかく、
仲間のエイプたちには猿の振る舞いと人間的な振る舞いが同居していて、
かつ違和感も無いので不思議な気持ちになる。
エイプが直立して意思疎通をやすやすと図っている映像を見ていると、
猿の惑星第1作の完全キグルミな猿たちがなんとなーく脳裏に浮かんできた。
ああ、つながるな、という感じ。

冒頭の戦闘シーンが人間対エイプの激しい聖戦の始まりを予感させるけど
正直期待していたような聖戦ではなかったかな。
かなりコメディ要素多めで何度も笑った。楽しい。
脱獄までのシーンはBGMもコミカルなものが何度も流れたりして、「聖戦記」とは……という気持ちも。
本筋で言うと、もう少し人間側の敗北を丁寧に描くストーリーにしてほしかった。
シリーズ通して、非情な人間と、人間的な良心を持ち合わせたエイプの対比を徹底していたのは気持ちが良かったし、
それを貫いて、最期も事の発端となった人間たちの自業自得でエンド、ということだろうか。
アリだと思うけど、「うわ、ここからどうする?」って盛り上がりから、
あっさり解決、静まり返ってしまうので少し寂しかった。

新キャラのノバはとにかく可愛い。
3作とも、エイプから見て悪い人間と良い人間が出てくるけれど、今回はノバが良い人間。
ただ、エンディングの楽しそうな姿を見てるとこの後どうするんだろうと不安に駆られる。
同じく新キャラのバッドエイプは、良くも悪くも今作のイメージを担う大役者。
結構エグいシーンもある中で、ボケにボケまくって劇場でも何度か笑いが起こって楽しかった。

うーん、3部作だと創世記が1番好きかなあ……。
過去の猿の惑星シリーズは実は第1作しか観ていなかったりするので、
第1作を見直すとともに他のシリーズにも挑戦したくなった。
かっこ

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