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タルーラ 彼女たちの事情のJIZEのレビュー・感想・評価

タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)
3.5
窃盗を繰り返してはバンで寝泊まりし流れ者のホームレス生活を費やすアル中女性が偶然その場に居合わせた子持ちの母親からベビーシッターと見間違われた事でその顛末を描いた社会派ヒューマン映画。近年エレン・ペイジの単独作品では比較的にエモーショナルで佳作だった。主に妊娠,出産,深刻な育児放棄を扱った作品である。随所に奇っ怪なファンタジックの演出を絡ませながらペイジ演じる女性が子供を誘拐した事で背景に隠されたその善悪を観客側へ問う。終盤で目を疑う結末へシナリオは流れるが実際の世情をまんま反映させたような作品でペイジが取る本作での言動も完全に悪とは決め付け難いものが残った。原点である『JUNO(2007年)』の再来。
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