ブタブタ

ディーパンの闘いのブタブタのレビュー・感想・評価

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)
4.5
カンヌ・パルムドール作品との事で、またテーマが内戦から逃れてきた難民のお話しと言う事で骨太な社会派ドラマかと思っていたのですが、かなりエンターテインメント性が高いアクション映画でした。
前半とクライマックスの変わり具合は、三池崇史監督の『デッドオアアライブ』のラストの様な丁寧にシリアスな物語を構築していって最後の最後にぶち壊す、ドミノ倒しみたいな快感とでも言いますか、スリランカ内戦を逃れ見ず知らずの女と少女と「擬似家族」となったディーパンがやがてこの擬似家族が本当の愛する家族になり、彼女らを守る為に銃を持つのではなく最期まで非暴力を貫く、人を愛する心や「戦わない勇気」を持つ事、それが真の『ディーパンの闘い』だと思っていたのですが全然そんな事は無くてまさかのディーパン無双(笑)
難民や移民問題、内戦と言った社会的なテーマを丁寧に描きつつそれはそれとしてキチンと見せて、それだけでは終わらず、さあ前振りは終わったとばかりのクライマックスのアクションに雪崩込んで行く、社会派アクションエンターテインメントとでも言いますか...
こういう作品はこれからも増えるのでは?と思いましたし又見たいです。
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