予告編の印象から、観る前は、まぁどうせゴミのような映画なんだろうな、と思っていたのですが…そんなことはなかったです！
ふざけ半分だったり、いい加減に茶化したりせず、本気で真剣に作られていることに好感を持ちました。
それは、製作陣だけでなく、キャストも真摯に取り組んでいて、とても良いなと思いました。
主人公・剛田猛男役の鈴木亮平さんはすごく頑張っているし、ヒロインである大和凛子役の永野芽郁さんも、めちゃくちゃキュートで最高！！
なんだけど…、105分持たすには、ストーリー展開を含めて、色々と工夫が足りないと思います。
無骨な男子高校生の主人公・剛田猛男と、イケメンの親友・砂川。それと、ヒロイン・大和凛子。
始まってすぐにこの3人が揃い、その場で主人公が、ある思い違いをします。
それが勘違いだったと気づくのがストーリーのクライマックスであり、この映画のラストです。
その間、およそ1時間30分間は、主人公が思い違いをしている、という状態が続くのですが、それ以外の何かがなにも無いので、3人の関係性はおろか、周りの状況なども含めて、何も進展せず変わらない状況が、ただただ続きます。
いくら、スクリーン上で数々の面白げな事が繰り広げられていて、実際に行われている事柄には違いがあったとしても、そのシーンが持つ意味合いが同じだったら、全て同じことをしているのと変わらないと思うんです。
だから、スクリーン上で色んな出来事が起こっているのに、テンポが悪くノロノロとしている様に感じてしまうのではないでしょうか。
あとは、ストーリーがあまりに一本調子なので、もう一工夫ツイストがあれば、もっと面白くて感動する傑作になっていただろうなと思います。
ただ、最初に申しております通り、好感は持てる作品ですので…こんなに悪く言いたくなかったというのも本音です。
河合勇人監督、次回作に期待してますので、頑張ってください！
