このレビューはネタバレを含みます
変な映画だったな…
と思いながら映画館を出ました。笑
でも私は嫌いじゃないです。かと言って好き!ってこともないですけど。
まず設定が秀逸だと思いました。「45日以内に恋人を見つけないと死ぬ」ではなく「自分の望む動物に変えられる」。生きてはいけるけど、人間としての尊厳は奪われるという、この絶妙なルール。「死ぬ」だったらみんなもっと必死にやるんだろうか…とか思ったり。
あとは「人を愛するってなんだろう」という疑問がぼんやりと投げかけられていた。ような気がします。
劇中でカップルになるための暗黙(?)のルールとして、お互いに共通のところを見つける、というのがありました。でも相手に無理やり合わせようとして失敗したり、共通だと思っていたものが失われたら果たして自分は相手に合わせるのか…ということだったり、なかなか上手くいかないものです。
よくカップルで「おそろいの○○」とかやってますが、そういうのも無意識に共通項を作ることで、相手とつながっている安心感を得ているんでしょうかね…
あの終わり方はすっきりしませんでしたが、観た人それぞれで「あのあとどうなったか」の想像が違ってくるのではないでしょうか。ちなみに私は主人公は目をつぶせずに山に逃げ帰ったんじゃないかと思ったのですが、よく考えたら目を潰したフリもできますね。でも周りから見たらバレちゃうか…
ちょいちょい笑えるシーンもありましたが、どれもこれも笑っていいんだか悪いんだかわからん感じ。唯一声に出して笑ったのは、独身チームの奇妙なダンスパーティですかねw
無駄に豪華なキャスト陣。個人的には共通項が「ダニエル・クレイグ」なレアちゃん、ウィショーくん、レイチェルの共演が良かったです。3人一緒に映ることはなかったですけど…
特に「スペクター」で愛されボンドガールだったレアちゃんと、リアル嫁のレイチェルの共演シーンは、何かドキドキしましたw