このスマートな具合の悪さ、どこかで覚えがあるぞと思ったら、ヨルゴス・ランティモス作品だったのか。納得です。
オリビア・コールマンは冷徹な役がよく似合う。同じくヨルゴス映画のFavoriteでの気の狂った女王、NetflixドラマのThe Crownでも1番ドライでクールな時期のエリザベスがよくハマっていた。
てっきり最後は呆気なくロブスターになる最悪なラストのかと思ったけれど、争えば争うほど益々残酷で状況も困難になってゆく。
この世界の中での幸せという価値観はもう失われてしまったのかとうほど、
誰かに縋って今の状況から逃げようとしたって、幸せは得られない。