もこ

ロブスターのもこのネタバレレビュー・内容・結末

ロブスター(2015年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

観てる最中、パートナーがいるだけで人はこんなにドヤれるのかとか、自分の墓を自分で拵えなきゃいけない独り身はやっぱ辛いとか、リーダー狡いなとか、色々考えていたんですけど、ラストシーンを見た瞬間「馬鹿なの?!」と思ってしまった。何だあれ、あれを「愛」だと言えるのか?まあ結局ぼかされてたけど、追い詰められた中学生みたいで嫌だなあれは。
『籠の中の乙女』を観ていた時と同じようなぞわぞわ感というか、特に何も起きてないのに息苦しくなるイヤ〜な感じ、音楽の絶妙な腹立たしさ(シーンに合いすぎてムカつく)、とにかく散りばめられた肉体的に痛い描写……。私は痛い描写がすごい苦手なので、映画中ずっとビクビクしながら観てて余計に疲れた。怖い女いるし、男はこすいしキモいし、犬殺されるし、何でこの映画観たんだろ?ってくらい不愉快なシーンが多かった。この映画の肝であろう(と思っていた)「独身は動物に姿を変えられる」という設定もまじどうでもいい事になっていた。
まぁ個人的に不愉快な映画だったことに変わりはないのですが、かと言ってつまんない映画だったとも思わない。独身であることの危機感を味わいたいんだったらタラレバ娘読んでた方がよっぽどいいけど、この映画はそもそも「愛」について懐疑的なのだろう。レジスタンスが施設を襲った時のシーンなんか正にそうだなと思う。あの後カップルたちどうなったんだろ、そっちの方が怖いかもしれない。あと監督は女に変な踊りさせるのが性癖なの?
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