アガサ

ロブスターのアガサのネタバレレビュー・内容・結末

ロブスター(2015年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

リア充も非リア充もぜんいんばくはつしろ! みたいな超不幸な映画。
こんな世界を思いつくだなんて、なんちゅう性格のねじくれた… いや独創的な監督なのだろうか。
よっぽどイヤなことでも… いや人生観を揺るがされるようなことでもあったのだろうか。

一寸先が全く読めないストーリー。
「せめてこうなって欲しい」と願う気持ちがことごとく踏みにじられる鬼畜な展開。
ラスト、目を潰して戻ってきてくれるであろう彼を、ひとりじっと待ち続けるレイチェル・ワイズさん。
「信じる」気持ちと「怖気づいて逃げるかも」という気持ちと「逃げちゃう気持ちもまあわかる」という気持ちと「しょせん人の心なんてそんなもん」という気持ちと。
彼女の定まらない気持ちが、観ているわたしとシンクロする。

期待への答えが出る前に、画面は暗転し、もの悲しいギターが流れる。
調べてみたら、ソフィア・ローレンが歌う、TiAftoという曲だった。
「愛とは何か、わからない、それが愛…」みたいな歌詞だった。
ふたりの愛が成就してほしい。と思っていたけど、監督も同じ思いだったのだろうか。


余談
(森でふたりで捕まって、ホテルでカップルになっちゃえばハッピーだったのに、と思ったけど、そういう仕組みじゃないのか。ルールがいまいちわからないけど、「幸せになんてさせないぞ!」、という強い意気込みだけは感じる。やっぱり相当性格が歪ん(
アガサ

アガサ