あきしげ

X-ミッションのあきしげのレビュー・感想・評価

X-ミッション(2015年製作の映画)
2.5
無関係な人を巻き込むバカたちの挑戦。

良かった点。

・エクストリームスポーツの醍醐味
・大自然
・人間の可能性

悪かった点。

・ストーリーがクソ
・登場人物に魅力がない
・アスリートという名の迷惑をかけるバカ

1991年に公開された『ハートブルー』のリメイク。
残念ながらオリジナルの方は未鑑賞です。
本作だけで判断している。

映像については素晴らしい。
多少CGを使っているが、生身で大自然に挑む姿は圧倒的。

エクストリームバイク。
フリーダイビング。
ウィングスーツ。
スノーボード。
ロッククライミング。
サーフィン。

どれもそこら辺のレベルではない。
一瞬でも迷うと死に直結する。
これをやってのける身体能力の持ち主たち。
彼らが挑んでいるのが“オザキ8”というモノ。
オノ・オザキが提唱した8つのエクストリームスポーツ。

最初は実在する人物だと思ったら架空の人物でした。
オノ・オザキ。
どっちが名字でどっちが名前ですか。
監督は武士道が好きなようです。
だから日本人の名前を登場させたらしい。

名前まではいいが、武士道とか仏教とか取り入れちゃダメ。
こういう作品にはメッセージ性はいらない。
むしろ、邪魔になってしまうのです。

そもそも、他人に迷惑をかけながらやるスポーツはスポーツじゃない。
それは単なる犯罪で尊敬されるようなモノじゃない。

本作はエクストリームスポーツの素晴らしさを伝えている。
だが、同時にエクストリームスポーツを貶めている。
だって、それをやっているのは犯罪者だから。
どんな素晴らしい武士道精神を訴えても所詮は犯罪者。
オザキ8を達成する事が彼らの目的だが、その過程で生まれる恩返しの意味が不明。
恩返しする為に企業の金を盗んで、人まで殺します。
お前らのやっている事はテロリストと同じ。
そこにエクストリームスポーツを入れてしまったのはマズイ。

だったら、余計な犯罪という要素を排除した方がいい。
せっかく映像やアクションが素晴らしいのだから、内容は単純にするべき。
製作側は欲を出した結果、秀逸な映像に比べて稚拙なストーリーを作ってしまった。

脚本がカート・ウィマーというところで妙に納得してしまった。
あきしげ

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