これは『ルース・エドガー』と魂で繋がっている映画なのでは……。
黒人の子供だからと舐めて搾取しようとする大人達と、黒人だけど実は黒人のグループに属さないオタクのマルコムの見事な駆け引きとその結果に気絶するかと思った……。
黒人だけど、みんなの想像の穴にいたマルコム。
彼がそんな「狭間」で生きている人間だからこそ色々な角度で物事を見ることができるという、圧倒的な勝利。
ドタバタコメディに見せかけて後半の展開が凄まじいので観て欲しい。
彼らが作る歌も最高。
そして作中でマルコムの白人の友人が「お前ら（黒人同士で）◯ガーって呼ぶのに何でダメなの？俺は敬意を込めてニ◯ーって呼んでんのに！？」という大事なやり取りがありますのでそこも必見。
これは全部に当てはまること。
何事に置いても「敬意を持って差別表現を使っている」「差別する目的で言ってない」は絶対に通用しないことを知るべき。
