JIZE

エベレスト3DのJIZEのレビュー・感想・評価

エベレスト3D(2015年製作の映画)
3.3
標高8848mの世界最高峰エベレスト登頂に挑んだアマチュア登山家たちの大遭難事件を描く劇映画!!暴風や雪崩,酸欠など悪条件が重なる死の領域(デスゾーン)の驚異な3D映像体験を賞賛!!肺水腫や脳脾腫など高山病特有な臨場味も!!娯楽性や起伏の脆弱感は映画的に敗因!!無事助かった!生還!今,無事に零下26度まで下がり風速320キロ越えな山頂付近に位置する"死の領域(デスゾーン)"から身体ボロボロに肉体が停止寸前で生死の狭間を彷徨うも目的の下山を奇跡的に成し遂げました!!..休養を取らず体験談を興奮が冷めぬ内に書き留めたいと思う(演出)。今年観た映画史上,1番!3D監視で観る価値が画角内に"ある"実人生に照合出来る映画だった..固定ロープ1本を頼りに吊り橋を渡る不備な恐怖,雪崩で崩れクレパスに落ち掛ける場面,視界が山々に覆われ過酷な不穏など3D視覚効果の眼を覆う衝撃度を恐々と抱いた。特に高所恐怖症の人は要注意。実際,撮影でも合成映像に頼らず4000㍍級の雪山で撮影を敢行したみたいで真の迫力や震撼を追求し収めた劇映画の真髄と言える。

概要。世界中で登山家を惹き付ける世界最高峰エベレストで1996年に起きた実話を3D効果で映画化したサバイバルドラマ。監督は『2ガンズ(2013年)』や『ハードラッシュ(2013年)』のバルタザール・コルマウクルが担当。主演には『ターミネーター:新起動 ジェニシス』のジェイソン・クラークや『ナイトクローラー(2015年)』のジェイク・ギレンホール等実力派が集結。また本作は実際に撮影陣が過酷な雪山で撮影を行い極限の"体験"をリアルな映像美に落とし込み追求した。

自然の脅威であるディザスター要素を前提に3D映像体験で放つ本作の持ち味が表の結論なら人間ドラマ(パート)に隠され読み解ける裏の結論もこの映画には確かにあった。では,裏の結論を出すと,要は自然の脅威が現代社会の予期出来ない障害が飛び交う激動な荒波に例えれば本作でアマチュアとプロな登山家達が死を覚悟し標高8848㍍のエベレスト登頂にアタックを挑み下山迄の生還を成し遂げる姿は人間本来が持ち併すべき"不可能に挑む前衛的な物腰"であり悲劇を回避し特別な状態下で場に適合させる"強靭な精神性の鍛錬など人生で過酷で絶望的な窮地に立たされ瀕死な状態に陥っても生還(希望)を信じ可能性が秘めたその地点から仲間や知恵,数%な可能性を信じ邁進する逆境を跳ね返す現代社会の脆弱な若者や退廃的風潮そのものに投げ掛けた警鐘(注意報)を役者陣の外連な個性を抑圧し"普通"を演じた事で主張し鳴らしてたんじゃないかと思う。だからこの映画内で物語不在や話の抑揚がどうとかっていう不満や批判は一種お門違いで野蛮な発言では⁉︎と判断した。題材の表向きは大自然な脅威と裏向きは人間の対象に立ち向かう果敢な姿勢や数%な可能性を信じ最後迄やり切る現代社会の腐り切る欺瞞や停滞原因をメタな構造で抽出した映画と言える。

ジェイクギレンホールが演じるスコットが脳脾腫と呼称される脳の中に水が溜まる酸欠が原因の病を登山中に発症したり高山病の紫外線により医師ベックが突如目が全盲状態になりその場に置いて行かれる設定などその場で下す決断の情なき残酷さや登頂に700万円という大金を払った事で引くに引けない登山家たちの正常な判断が下せず右往左往し全てが最悪な状況にドンドン降り積もり尚悪天候の影響でブリザードが到来する悪条件の連続が絶体絶命で命の危機を反復的に何度も伺わせ健康上の問題は疎か時間経過と共に迫り来る選択の救助出来る可能性の矮小化など後半部の問題を切り抜けては次!次!次!な死の領域から抜け出せないサバイバル性も生死の淵を観客共に彷徨い疑似体験してる絶望的な映像だった。仮死状態な零下50度の猛吹雪な中で放置されたベックが凍傷で鼻や指を犠牲に動き出す1歩..1歩..ゆっくり生還を目指す場面は血液の循環や通信道具も持ち得ない状態でましてや酸素ボンベイも勿論雪崩に巻き込まれ無くこの場面のライド的な要素がつるべ打ちに襲う過酷な地獄感は壮絶です。

だから結局は背景が過不足な影響で登場人物たちに感情移入できなくても3D映像の立体的な体験で割と近距離まで実再現されソコ1本でも普段映画を映画館で観ない方でも遊園地で遊ぶ感覚で壮絶な死の狭間を体感し生に実感が湧く最良な地獄ディザスター映画なんだと思う。娯楽性を高める為に過酷な雪山という舞台を活かし演出的な"遊び"を物理的な障害物や人間間の裏切り等幅を効かせれば欲を言えば完璧にも思えた。あと中盤で生存側とベースキャンプ側が衛星電話で安否確認を取る間延び感も大々的に微妙な構成です。演出や展開でもっと詰めれた筈。直球構造な自然災害物では今年8月に観た『わたしに会うまでの1600キロ(2015年)』に似る神秘的で余計な外連味を一切排除した後味を清々しく抱いた。

3D効果の大自然による圧迫感で劇場が酸欠になり不明瞭な発言や非理性的な行動など低体温症を発症させ兼ねない本作。唯一の日本登山者である難波康子氏もこの不慮な事故に巻き込まれ亡くなりましたよね..世界観で死の領域(デスゾーン)の黴菌すら生存出来ない停滞な世界観は鳥肌物。まぁ大自然の自然猛威もですが大音響な映画館での監視価値も十分ある映画だと思えた。水分補給と酸素ボンベ8本の持参は勿論,121分間のエベレスト登頂と下山達成に向け困難に立ち向かうアマチュア&プロ登山家たちの勇姿を登山者視点で這い上がる疑似体験では心底標高8848㍍エベレスト登頂をお勧めです!!
JIZE

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