函館三部作でもある「そこのみにて光輝く」
に続き本作が二作目の鑑賞となる。
壊れた女と壊す男
なぜ、壊れた女は壊れた心を修理してくれる
ような相手を愛さないのか
壊す男は壊れない温かみがある層が厚い相手
を選ばないのか‥
ちょっとだけの不快感が湧いてくる。
しかし、闇があれば闇を理解してくれる相手
じゃなきゃ男と女はうまくはいかない。
相手の中に自分を重ね愛おしくなり支えてあ
げたい守ってあげたくなるってあると思う。
くっついても別れてしまうのかもしれない、
また、違う誰かに支えられ支える日が来るの
かもしれないけれど、そうやって人生って
なんとかやっていけるのかもしれない。
あまり好みではない物語だったけれど原作者で
ある佐藤泰志さんをウィキで読んでみた。
函館出身で41歳で亡くなられている。
早過ぎる死へ向かい作者が思い描きたかったの
は何か、本作では蒼井優演じる壊れた女さとし
は感情むき出しですぐに叫び怒りだす危ない女
として描かれている。
人の中にある悲しみが深く、繋がり寄り添う姿
が救いのようにも感じた作品でした。
私は、愛おしさも、悲しみも、情けなさも‥
いろいろな心を知っているつもりだけれど、
私の器では作者である佐藤泰志さんの心を少し
だけ覗けたとしても、それは氷山の一角でしか
ない部分だけだと思います。
函館は一度も行ったことがないんです。函館弁、
温かく感じました。人懐っこい感じがします。