kumada

シャドー・オブ・ナイトのkumadaのレビュー・感想・評価

シャドー・オブ・ナイト(2018年製作の映画)
3.5
 初めて「ザ・レイド」を見たときの衝撃は忘れられません。2011年のインドネシア映画です。ストーリは単純ですが、格闘技アクションが異次元でした。銃撃戦ではなく、鉈やナイフによる零距離戦闘のオンパレード。ハリウッド映画の格好良いアクションとは対極にある本物の肉弾戦に釘付けになりました。血は湯水のようにほとばしる、高所から落ちるシーンを上からカメラで捉える、背骨は逆方向に折れ曲がる、硬いコンクリート床の上でどつきあう、頭を鉄筋に打ち付ける。ナイフ使いもリアルでした。この映画を見てしまうと、他の映画のアクションシーンが茶番劇にしか見えなくなります。そのあと、「ザ・レイド2」がハリウッドで映画化され、主演のイコ・ウワイスもハリウッドに進出しました。

 本作「シャドー・オブ・ナイト」は、そのイコ・ウワイスも出演するnetflix提供の映画です。これもストーリは単純ですが、アクションは10倍くらい増強されています。流れる血の量、死者の数も増えました。頭蓋骨も粉砕されます(エグっ)。女性同士の格闘シーンもありますが、これがまた凄まじい。指が5本ともワイヤで切断されたり、切られた腹部から腸がはみ出たり、皮一枚で繋がっている小指を格好良く投げ捨てたり(痛っ)。インドネシア人って20発ぐらい銃弾を受けても、そのあと30人ぐらい殺してから息絶えるんだなあと思いました。

 インドネシアのアクション映画はリミッターが外れてますね(笑)。年に一度はこんな映画を見たくなります。
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