スクリーン2番

この世界の片隅にのスクリーン2番のレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
5.0
小学生の時にお婆ちゃんに連れられて映画館で観ました。当時は退屈な映画だなぁと思っていました。
戦争映画の割には銃をバンバン撃ち合ったり、爆弾で人が何人も吹き飛んだりする描写が無かったので子供だった自分には退屈だったと思います。

あれから大学生になるまでに繰り返し観て気づきましたけど、残酷描写が極端に少ないから良いんですね、この映画は。
この映画は戦争に行った兵士の話ではなくて、戦争時代を生きた人々の話な訳ですから、あくまでも生活を描いているんですね。
戦争を生き抜く人々の日常なんですよ。
泥だらけの軍服男が銃で敵を殺す映画じゃないんですよ。なのにたくましくて、戦争の嫌さってのが身に染みて分かる。
すごい映画だなと思います。

日本の夏は弔いの季節ですから、お盆が近づくと当時を描いた映画が観たくなりますね。

コトリンゴの劇中歌「悲しくてやりきれない」が好きなんです。
「パッチギ!」でオダギリジョーが歌ってた時もそうですが、この歌にはパワーがあるなと思います。