Masataka

この世界の片隅にのMasatakaのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.9
戦争のある日常には、悲しみの中にも、ごく普通の笑いや恋があって、たとえ絶望しようとも、人は日常を生き続けなければならないということをこの作品は教えてくれる。主人公のすずが大声をあげて泣くシーンは本当に胸にくる。でもただ悲しいだけでない、たくさん笑える作品だった。
原作の優しいタッチがアニメーションでそのまま表現されており、コトリンゴの音楽も、声優の演技も良かった。そして爆弾や機銃掃射の音響は特筆すべき点だと思う。
クラウドファンディングで出資した人はこのような作品になってとても誇らしいだろう。2016年観た新作でベスト。
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