なすび

顔のないヒトラーたちのなすびのネタバレレビュー・内容・結末

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

ルドルフ・ヘスの手記『アウシュヴィッツ収容所』を読んで、ナチスやアウシュヴィッツ関係の話をもっと知りたくなったので見た

今でこそ自国の歴史に対して責任感を持っているイメージの強いドイツだけど、1950年代末、若者がアウシュヴィッツの存在すら知らなかったり「収容所ならフランスで俺も行ったことあるよ。意外と飯も美味かったよー笑」と言うおじさんがいたり、戦後たった十数年で戦争が過去として軽く扱われていたことに驚いた。また収容所から生還した人々も口が重く、出来事を語ろうとしなかったり、様々に難しい問題があるんだなと。

誰が善人・悪人なのか、どんな罪を与えるべきか、の軸で考えるのではなく、被害者の体験や声を埋もれさせないために裁判は必要だというのはハッとさせられた。

それと、ニュルンベルク裁判で連合国から裁かれたけれど、やっぱり自国の問題は自国でもちゃんと裁かないといけないという考えも頷かされた

自分の双子の娘が人体実験に使われたという話はとてもしんどい。
なすび

なすび